〇ところてんさんの疑問質問
普通会社員として働いている独身男です。
自分でもおかしいわかっているのに同じことを何度も繰り返します。
会社に行くときにテレビを消したかが気になり外にでてからもきになり確認します。
夜中にトイレに行ったあとトイレの電気を消したのに数分後気になりだすとそのことで頭がいっぱいとなり眠れなくなりたまらず確認してしまいます。
なんでもそうですが後から気になるのが嫌なので確認を必ずしますが数分たつとやっぱり大丈夫なのか気になります。
自分の異常性にいらだち苦しみを受けています。
〇回答
自分でおかしいと思いながらも同じことを繰り返してしまうことや自分自身を異常だと感じてしまう状況を察するに、お辛い心境であることは十分に伝わってまいります。頭ではわかっているつもりなのに、そうしないと心が落ち着かないというご自身の中の矛盾に疲弊しているようにも思います。
人は心(気持ち)と頭(思考)と体のバランスが整うことで健康は保たれます。文面から察するにところてんさんの場合、頭(思考)では「確認しなくても大丈夫」とわかっていても心(気持ち)が確認しないと落ち着かず、頭と心が一致しないことに苦しんでいるように思います。
心と頭と体のバランスが整っている時というのは、それぞれにゆとりや余裕があるときです。例えば、体を酷使し寝不足が続けば、主観的になりやすくなるため物事をいい方向に考えづらくなり、メンタルのバランスが崩れやすい状態になります。
目的や意図もなく自分の苦手なことや嫌いなことばかりと向き合わざるを得ない状況などが続けば、心(気持ち)ではやりたくないことなのでモチベーションは上がらず、ネガティブ思考に陥りやすくなります。
自分に厳しすぎたり、何事も完璧にやろうとする癖などがあれば「~でなければいけない」というこだわりや固定観念が強くなり、休むことをしなくなったり、やりたくないことでも無理をしてやろうとしてしまいます。そうなると体への負担も大きくなり、心も疲弊してしまいます。
このように心と頭と体は繋がっており、それぞれに余裕がなければバランスは崩れやすくなってしまいます。どこに無理がかかっているのかということは判断しにくいのですが、いずれにしても余裕をもたせることは大切だということです。
自分自身に余裕を持たせるためにできることがいくつかあります。体を休めたり、好きなことに没頭をすることも大切なことですが、客観的になること、自分自身を知ることも大切です。そのためにできる身近な方法の一つとして、人と会話をする、人に悩みを相談するということもおすすめです。
様々な人と話をすることで、他者の考え方と自分の考え方の違いに気が付くことができます。他者と自分の違いに気が付くことは自分自身を知ることにもつながります。自分にはなかった考え方を知ることができると、選択肢が増えるのでその分ゆとりや余裕も生まれます。また、人に相談をすることで今の自分の状態を客観的に捉えることもできるので、頭の整理もしやすくなります。
ご自身をおかしいと思ったり、異常だと思うということは、何度も確認してしまう自分自身を許せないからかもしれません。また、何度も確認したくなるという行為は、自分の行動に自信が持てず、不安でたまらない状態を表しているのかもしれません。ところてんさんの詳しいことはわかりかねますが、余裕のない環境や状況がそうさせていることも考えられます。今はまず、ご自身に余裕を持たせるためにも十分な休息をとること、好きなことに取り組む時間をつくること、一人で抱えている悩みなどがあれば誰かに相談をするなどといったことからはじめてみてはいかがでしょうか。
身近にご相談のできる環境がない場合や、なかなか周囲にご理解いただけない場合などは、専門機関を利用しご相談するのも一つの手段になるかと思います。焦らず無理をしすぎずご自身と向き合っていけるよう願っております。